上越歯科医師会 ~ 新潟県上越市

在宅歯科医療連携室

医療連携と歯科について

医療連携と歯科について 介護連携と歯科について 退院時カンファレンスについて

各都道府県における「第五次保健医療計画」には、4疾病5事業ごとの一貫した医療連携体制を具体的に記載することが求められています。

地域医療連携では、4疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病)ごとに、

急性期病院]⇒[回復期リハビリテーション病院]⇒[維持期の病院・施設]⇒[在宅]へ、

すべての医療機関や介護施設,居宅サービス事業所などが、一人ひとりの患者の情報を共有しながら計画的に治療・ケアしていく体制を、各地域で整備する必要があるとされています。

4疾病における歯科の役割は、

  • 病院における、がん術後の口腔ケアの必要性
  • 脳卒中における、急性期から在宅におけるケアまでの連続した口腔ケア体制の必要性
  • 糖尿病における歯周病治療・予防の必要性
  • 看取りにおける口腔ケアの重要性

以上が挙げられますが、
そのうち、「脳卒中」や「糖尿病」の地域医療連携における歯科の関わりが、特に重要視されております。

「脳卒中地域連携クリティカルパス」には、歯科の関わりが明確な形で示されていることが望まれます。
具体的に2点を挙げますと、

  • 脳卒中後遺症としての摂食嚥下障害への歯科的対応
  • 誤嚥性肺炎予防としての口腔ケアの取り組み

などが、歯科医療職に求められていると思います。

そのためには、歯科衛生士との協働がますます重要になってくると考えられ、既設の訪問口腔ケアセンターが役割を果たすと考えています。

なお、地域医療連携および介護連携のサポート機能として、近年、病院では「地域連携センター(室)」を設置するようになっていますが、個々の歯科診療所ではそのような対応は難しいので、代わって歯科医師会の中に「在宅歯科医療連携室」という機能を持たせる必要があります。

上記のように、上越市内の病院の「地域連携センター(室)」と「上越歯科医師会・在宅歯科医療連携室」との連携強化が今後の課題です。
また、退院時カンファレンスへの参画とも連動してくるものと思います。

「地域連携クリティカルパス」について

「クリティカルパス」とは、良質な医療を効率的、かつ安全、適正に提供するための手段として開発された診療計画表のことです。

「地域連携クリティカルパス」とは、

  • 急性期病院から回復期病院を経て、早期に自宅に帰れるような診療計画を作成し、治療を受ける全ての医療機関で共有して用いるものです。
  • 診療にあたる複数の医療機関が、役割分担を含め、あらかじめ診療内容を患者に提示・説明することにより、患者が安心して医療を受けることができるようにするものです。
  • 内容としては、施設ごとの診療内容と治療経過、最終ゴール等を、診療計画として明示します。
  • 回復期病院では、患者がどのような状態で転院してくるかを把握できるため、改めて状態を観察することなく、転院早々からリハビリを開始できます。
  • これにより、医療連携体制に基づく地域完結型医療を具体的に実現します。